仁王門 (県指定)
重層入母屋造り、桁行3間(9.94m)、梁間2間(6.0m)、棟高(12.12m)本瓦葺き、建坪36坪

天平創建時の旧境内地に立っている。二手先で支える上層の縁・勾欄・尾垂木付二手先の組物二軒扇垂木の軒など、全体のバランスがよくとれた美しい門である。

現在の仁王門は、文禄5年(1596年)に毛利輝元が再建したものである。

室町時代の仁王像(3.5m)を安置。
金堂 (重要文化財)
二層入母屋造り、桁行7間(22.0m)、梁間4間(15.8m)、棟高(18.0m)、本瓦葺き、建坪116坪

正面、背面ともに一間向唐破風造りの向拝を取り付けている。斗拱は上下で違い、上層は青海波支輪・尾垂木を伴った二手先、下層は蛇服支輪付の出組で、軒も上層は扇垂木、下層は指垂木としてそれぞれ変化をつけている。

現在の金堂は、安永8年(1779年)毛利重就によって再建されたものである。堂内には、本尊薬師如来(重要文化財)をはじめ50余体の仏像を安置し、仏像の世界観を展開している。
聖天堂

元禄15年(1702年)に毛利吉広が聖天堂を建立し安置した。それ以降、数多くの聖天尊を堂内に安置していたが歴年の風雨、台風等により朽廃したため、平成19年、再建立する。堂内の空殿は、元禄時代のものを修復して新しい堂内に安置している。
 聖天様は、もともと障碍(妨げ、トラブル、破壊)を司る神(悪神)であったが、十一面観世音菩薩によって善神に改宗し、仏教を守護し、障碍を除いて財運と福運をもたらす神として広く信仰された。また、良縁成就と夫婦和合の神としても信仰されている。

中門(二ノ門)
寛永9年(1632年)毛利秀就によって再建された中門(ニノ門)です。本瓦葺き【左側写真】

1999年9月の台風18号により、崩壊寸前まで傾いたため瓦を降ろし補強している。
修復は未定。【右側写真】
持仏堂
宝永4年(1707年)毛利吉広によって修築された持仏堂(客殿)です。

堂内には、阿弥陀如来坐像(重要文化財)等の諸仏や位牌堂がある。
 
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